意匠か実用性か?最近良く考えるのですが意匠を取ると実用性が損なわれ
実用性を追求すると冒険が中々出来ません。僕の中には芸術家ぽい自分と、職人としての自分がいて製作を行っている時、二人の自分が真ん中の僕につぶやくのです。
ムカイA
『このデザインであればロートアイアンの良さを出せる、見た感じも本当に素敵だし、お客様の意向にピッタリじゃん!お客さまにも鍛造の良さをもっともっと理解していただけるし、何よりもっともっと好きになってくれるのではないか、可愛がっていただけるのではないか』
とか頭の中で色々と妄想.....
ムカイB
『おいちょっと待てよ、これじゃ洋服がひかかってしまう。この高さにこのエレメントを持ってくると子供の目線、危ないじゃん.....これシンプルでいけてるけど強度が.....』
とこんな感じで
結局のところオーソドックスな造りになりがちで大半はムカイBの勝利です
でも、ある所にひっそりと身を潜めているムカイAが叫ぶのです
『ソンナンジャナイ、キミガガツクリタイモノワ!』
『ナニ、ヤッテルンダ!』って
冒険がしたいのです.....
かの日本を代表する建築家安藤忠雄氏も初期の作品はかなり酷評されたようですが貫き通す事によって今の安藤忠雄さんがいるわけで...
いったい僕は何をやっているんだ.....
毎日毎日、自責自問の悶々とした日々を送るのです....