Blacksmith er 鍛冶屋のつぶやき

ロートアイアンの製作にまつわるお話を拘りを想いを皆さまに

ツイスト

追い込みをかけた分だけ工程に
若干、ユトリが出来た
それで、つぶやいてみようかと
BGMはこちらで

ツイストバー最近よく見かける
読んで字の如く、捻り棒。
これ結構奥が深く、色々なバージョンが存在する。
最近僕が良くお客様にご提案させて頂いているのが
ツイスト長を長めに取り、緩やかな捻りで正反の組み合わせだ。
とてもエレガントに見えると思う
プレスリーのツイストも良いが
何故かトラボルタとサーマンの方が
僕の好みである。
主張しすぎない分だけに、より主役を引き立てる
でも決して主役には持ち合わせない美しさがそこには存在する。
まぁそんなツイストバーをお届けしている訳なのだが。
基本的にプレーン材も一度火にくべて鎚目を付けて
からの作業であるから、材料も部分で大きさが異なる為に
一様に捻るのも一苦労で火加減も大切である。
従ってお客様にお出し出来るものは現状で3打数2安打くらいである
もっともっと精度を出さねばと思うのだが.....
また
捻る前に工程を増やせば
もっともっと色々なバリエーションの物が出来上がる
今迄にも面白いものが出来上がったのだが
これは、今の所鑑賞用である。
手摺などの格子で使用すると安全面で
考えなければならない。面白いラインなのだけどね
何かに使っていきたいとは思う。
少し話がそれてしまったがツイスト長と捻り具合
これだけでも随分と印象は変わるもので
創るものによって今迄の経験で使い分けをおこなっている。
もちろんコスト面を考えれば既製のパーツがあるのだが
それじゃ駄目なんだと思う。僕の目指す所は。
では、既製のパーツの何が駄目なのか?
物自体が決して良くないと言っている訳ではない。
単品で見れば美しいと思う。
でもやはり規格ものであるからしてどれも同じな訳で
何か欠けているというか、
何だろう........
温もり、優しさ、それらをひっくるめて
『個性』だと思う。
僕の手によって無機質の物に僅かばかりの心を
ラブ注入である
そして
『個性が生まれる』
それを生かすも殺すも後は僕の個性、センスな訳であるが
お客様の雰囲気、匂いを嗅ぎ分けて
最前の選択をと思っている。

長々と書いてしまったが
とにかく皆様にお伝えしたいのは 
苦労してるんだぜ
捻り一つに
渾身の『俺ツイスト』

俺、頑張れ。

BGMのせいか、カレーが食べたくなった
A-ji です。