Blacksmith er 鍛冶屋のつぶやき

ロートアイアンの製作にまつわるお話を拘りを想いを皆さまに

ロートアイアン手摺の笠木について


現在製作予定の階段アイアン手すりの端部について考えている
シンプルな手すりに何がピタッとはまるのかと
シンプルなだけに頭を悩ます事も
難しいんだよな
やりすぎず
鍛造らしく
テクスチャーをどの様に与えるのか
素材の持つ雰囲気をどう表現するのかと
考える
ちゃんと伝わるかな
俺のスタイル
始めないとな
さぁ
コークスをくべよ
炉に火を入れ
赤らめて鋼材を金槌で叩き出せ
とんてんかん
とんてんかんと
槌を振るう
僕が僕であるために
ロートアイアン専門店として
今日もつくる
階段手すりを

ロートアイアン専門店 Blacksmith erwww.bsmith-er.com

ロートアイアンのサーキュラ階段手摺について


サーキュラーアイアン階段手摺について暫く書いてきた訳だが納まりはこのような感じに収まった。
手摺笠木部分は今回のものは木製を使用するという事でステイまでの製作となった。
笠木は木製と金属を使い分ける。
シャープで重厚感を持たせるのであればアイアンを使用する場合が多い。
鉄の笠木だと冬場は触った感じが冷たく苦手とおっしゃられるお客様には木製を提案させていただく。
お客様に喜んでいただく為に僕はいつも考える
このサーキュラー階段のロートアイアン手すり本当にやりきった
眠れぬ夜を.....
でも
やりきった
だから、今の僕がここにある
ありがとう
ロートアイアン手すり、門扉の専門店として
今日も造る

ロートアイアン専門店 Blacksmith erwww.bsmith-er.com

ロートアイアンのサーキュラ階段手摺り製作の備忘録


火造り(鍛造)を終えてサーキュラー階段の手すりを組んでいく作業の画像
現場は遥か遠方
取り付け位置はチリ僅か
現場の実測は何度も確認を行い、自社工場に同じサーキュラー階段を組み上げる
何度も何度も確認を行い現調は行ってはいるのだが
不安はぬぐえない
現場に納まるまでは
神経をすり減らし
すべてを手造りに拘り
一つ一つのエレメントに想いを込め
現場の施工方法
搬入経路
納まり具合などを思い描きながら
手を進めていく
現場に収まってしまうと当たり前の様に其処にあるが
少しずつ自分の何かを削りながら
造り上げていく
そんな想いの詰まったアイアン手すり
火造りに拘りロートアイアン専門店として
手摺や門扉を造り続ける

ロートアイアン専門店 Blacksmith erwww.bsmith-er.com

本年もロートアイアン専門店として


明けましておめでとう御座います本年もどうぞ宜しくお願い致します。
本年も皆様に喜んで頂けるプロダクトをお届けさせていただきます。
ロートアイアン専門店として
シンプルだけど存在感のあるものたちを
更にインダストリアルでクールなものも
ダマスカス鋼も
非金属も
色々と挑戦したいことが盛りだくさん
何卒、宜しく願い致します。

向井 英二

ロートアイアン専門店 Blacksmith er www.bsmith-er.com

サーキューラーアイアン階段手すりについてつぶやく2


本年も残り僅かとなりましたがロートアイアン手すりの製作について前回に引き続きと少しばかり書いてみる
サーキュラーアイアン階段手摺の製作
現場の打ち合わせを終え
施工方法や飾り格子の製作について考えることが沢山
今回は手すりの格子の話をお伝えしたいと
この画像は飾り格子を火造りにてエアーハンマーで鍛造している様子である、直径25mmの鉄の丸棒をコークス炉で真っ赤に熱してハンマーで叩きだす、一つ一つ丁寧に手作業で
画像を見ると簡単そうに見えるかもしれないがこの作業、案外コツが必要だ
コストを考えると既製品を使用する事も選択肢としてあるがお客様のご要望を叶えるためには心を込めて叩きだす、世界に一つだけをお届けしたくて。
火造りで製作したオリジナルの格子は火肌の美しさと重厚感それらが相まって放たれる立ち姿の美しさ
既製品では決して味わう事など決して出来ないと....
そう、美しさは細部に宿るだ
1日の作業を終える頃には材料の保持のためにぐっと握った手の握力がなくなる
痺れて手首も鈍い痛みが
でも続ける
炉に火を入れ
毎日毎日
エアーハンマーに向き合う
それもこれもお客様に満足していただくために
お客様に喜んで頂くために
美しさを追い求めて
そんな想いのこもったロートアイアン手すりを皆様にお届けしたくて
総火作り、オーダーメイドに拘った製作スタイル
ロートアイアン手すり専門店として
それが俺スタイル

次に続く

ロートアイアン専門店 Blacksmith erwww.bsmith-er.com

北野ホテルのアイアン手摺


ロートアイアン手摺の専門店として過去に色々なものを作らさせていただいた。
それらには一つ一つ思い入れというものがあってそれらについて少しつぶやいてみたいと思い今キーボードの前にいる。
この画像、神戸の北野ホテルのアイアン手摺である。
ある日、とある設計事務所から一通の問い合わせが
サーキュラー階段手すりの製作が出来るかということだ。以前に似たような施工例も数件あり快く見積をさせていただいた。
暫くして発注ということになりそれがどの様なものかと現調に伺った時の一枚だ。
北野ホテルといえば世界一の朝食がいただけるホテルといことで大変格式も高く人気のホテルでもある。
まだその朝食は頂いたことはないが
いづれはテーブルを囲んでみたいものだ。
話が少し脱線したが
覚えている
今でも思い出すよ
階段を見た瞬間に鳥肌が立ったのを
ざわついたな
そして、声が漏れた
綺麗だってさ
惚れたよ
そしてその時こう感じたよ
こんな素敵なアイアン手摺をこの手で作りあげるという喜びと同時に今まで感じた事の無いほどのプレッシャーを感じたよ
やれんのかとさ
お客様がいないのを見計らってホテル側に声をかけ採寸を済ませ
ホテル内のダイニングで食事を済ませた。何を食べたかは覚えていない
食事を味わうほどの余裕などその時は微塵もなかったのであろう
なぜか雨がしとしとふっていた事は覚えている
小雨舞う神戸の昼下がり
そこからサーキュラー階段の製作がスタートする
総火造りに拘り
全てを注いでの鍛冶仕事が始まる

次に続く

ロートアイアン専門店 Blacksmith erwww.bsmith-er.com