Blacksmith er 鍛冶屋のつぶやき

ロートアイアンの製作にまつわるお話を拘りを想いを皆さまに

北野ホテルのアイアン手摺


ロートアイアン手摺の専門店として過去に色々なものを作らさせていただいた。
それらには一つ一つ思い入れというものがあってそれらについて少しつぶやいてみたいと思い今キーボードの前にいる。
この画像、神戸の北野ホテルのアイアン手摺である。
ある日、とある設計事務所から一通の問い合わせが
サーキュラー階段手すりの製作が出来るかということだ。以前に似たような施工例も数件あり快く見積をさせていただいた。
暫くして発注ということになりそれがどの様なものかと現調に伺った時の一枚だ。
北野ホテルといえば世界一の朝食がいただけるホテルといことで大変格式も高く人気のホテルでもある。
まだその朝食は頂いたことはないが
いづれはテーブルを囲んでみたいものだ。
話が少し脱線したが
覚えている
今でも思い出すよ
階段を見た瞬間に鳥肌が立ったのを
ざわついたな
そして、声が漏れた
綺麗だってさ
惚れたよ
そしてその時こう感じたよ
こんな素敵なアイアン手摺をこの手で作りあげるという喜びと同時に今まで感じた事の無いほどのプレッシャーを感じたよ
やれんのかとさ
お客様がいないのを見計らってホテル側に声をかけ採寸を済ませ
ホテル内のダイニングで食事を済ませた。何を食べたかは覚えていない
食事を味わうほどの余裕などその時は微塵もなかったのであろう
なぜか雨がしとしとふっていた事は覚えている
小雨舞う神戸の昼下がり
そこからサーキュラー階段の製作がスタートする
総火造りに拘り
全てを注いでの鍛冶仕事が始まる

次に続く

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